私は今まで、1,000人以上の方の、
仕事や生き方の相談に乗ってきました。
相談に乗る中で、「繊細な人(HSP)」たちが
多いことに気がつき、自分自身もHSPの傾向が
あることを自覚しました。
繊細な人は、感じる力がとても強く、
刺激の多い場所に出かけたり、
許容量を超える人数のひとと接すると
感じすぎてぐったりと疲れてしまう、
という傾向があります。
一方で、共感力が強かったり、
感受性が豊かだったりするので、
ひとと深く接する仕事や
アートやデザインなどの
感性を生かす仕事に適性があります。
どんなことを仕事にするにせよ、
刺激の量をコントロールし、
静けさを保つことは、
快適に働くためにとても重要なことです。
さて、繊細な人たちとの交流が増えていく中で、
セッションにいらっしゃる方々には
別の側面があることにも、気がつきました。
「とても活動的で、刺激を求める」のです。
興味関心のある分野では、ひょいっと
海外にまで気軽に出かけて活動したり、
音楽や絵など、
自分にとって心地が良い刺激に対しては
どん欲に求め、摂取する傾向がみられました。
ただ静けさを保ち、ゆっくりと穏やかな
日常を送るだけでは、エネルギーが余ってしまう。
そのような人たちが「繊細活動族」です。
繊細さ研究の第一人者、エレイン・アーロン氏が
著書で、「HSP/HSS」と表現されています。
私自身も、
・ゆっくりと、穏やかな時間を過ごしたい。
・変化にとんだ、刺激的な毎日を送りたい。
という、2つの、両立するのがちょっと難しい(笑)欲求を持っていて、
日々、両極端な世界を行ったり来たりしています。
繊細活動族の人生は、
・静けさと活動のバランスがとりづらいという反面、
・美しいもの、素晴らしいものを味わいきり、
めいっぱいに表現しきれる
という豊かさもあります。
自分の性質をよく知って、
どう過ごせばしあわせなのか?
どう過ごせば仕事や生活がうまくいくのか?
を、観察・検証し続けることです。
繊細活動族のひとには、特に、
「自分を知ること」が有効に働きます。