‘ファイナンス’ カテゴリーのアーカイブ

財務を学ぶとよいこと

2009 年 2 月 18 日 水曜日

今日は諸事情でキャッシュフロー計算書をたくさんつくっていたのですが、改めてその威力を思い知りましたよ・・・。キャッシュフロー嘘つかないですね。しばしば言われることではありますが、本で読むよりも必要な時に自分でつくってみると実感が違うなあと思いましたよ。

というわけで、数字に必ずしも親しみがないにも関わらず財務な仕事をしていますが、学んだりやってみてよかったと思うこと。

・ 真実を探求する気持ちがつく

決算書を上から見たり横から見たり数字を足したり引いたり割ったりしていくとその会社のかぶりものなしの姿が見えてきます。真実の姿をつきとめる経験をすることで、習慣として探究心が芽生えます。

・ 人のせいにしなくなる

計算があわずに、「この決算書間違ってるんじゃないか」と疑うのは2度や3度ではありません。しかし、決算書が間違っていたことが一度でもありましたか。間違っているのはあなたのエクセルなのです。

・ ごちゃごちゃした事象にも挑む気持ちが生まれる

事業計画とかそのシミュレーションとかなかなかに大変そうな印象がありますが、計画やシミュレーション要素をきちんと整理して一個一個反映していけば自ずとできあがります。そんなプロセスに慣れていくと、「ごちゃごちゃしてても整理できる」「それを一個ずつ片付ければいい」ということがわかるので自然と挑む気持ちが生まれます。

というわけです。

○●○つぶやき●○●
最近やけに目が赤いなあ、と思っていたら街でマスクをしている人を何人か見かけました。そうです、その季節が到来したようです。フラワーパウダー・・・!

IPOの経験

2009 年 1 月 29 日 木曜日

IPOって意味あるの、みたいな話は前から聞くし最近もよく聞くので、社員としてIPOを経験した話を書いてみます。

Indeximg

− どんなIPOだったか

ガイアックスという会社で働いていたとき、Web2.0バブル華やかなりし頃の2005年にセントレックスという名古屋の市場に上場しました。直前期のPLがたしか売上げ15億/経常1.2億くらいだったのですが、バブルだったこともあり時価総額は最高で180億円くらいにまでなりました。PER100倍ってやつですね。当時はビジネス雑誌に「PER100倍なんて理論的にはおかしい」なんて書かれてたので、それほど珍しいことではありませんでした。

− よかったこと

よくも悪くもすごく主観的な会社だったのですが、上場することである程度客観的な視点を持てるようになったのがよかったんじゃないかなと思います。モラルをきちんとしよう、とか。

社長としては、株式会社とは公開していることが正しい状態である(=多くの人に情報を公開し、多くの人に支持される会社が良い会社である)との哲学のもとに上場したようなので、上場そのものについてはよかったと思っていらっしゃると思います。

個人的にはM&Aやその他ファイナンスの仕事ができてよかったです。

− よくなかったこと

利益を上げ続けなければいけないので、それはなかなかのプレッシャーでした。みんな、身を削って働いていたように思います。あと、利益をあげることがどうしても優先されてしまう分思考が保守的になります。一時的なものならよいですが、保守的な思想や保守的な人物が幅を利かせるようになるので、ベンチャーらしいチャレンジを良しとするカルチャーが失われるなあ、と思ったりもしていました。

まあ、組織の発展のたどり方として当然の流れなのかもしれないですが。

−追記

入社したのが公開の一年前だったこともあり、お金は儲かりませんでした。当時、ストックオプションは行使できない状態だったのと、公開価格で手に入れた株も何となく売れないまま持ち続けて今では額面割れしてしまったためです。

○●○つぶやき●○●
あのときDeNAに入社していれば、きっと今頃「IPOは絶対するべきだ」と言っていたに違いありません。

ファイナンスのコンセプト

2009 年 1 月 24 日 土曜日

理念とかコンセプトとか大事だなあと思います。
→(
やじるし)がひゅっと定まっている方がエネルギーを効率よく使えるからです。

資金調達は殆どの場合金額と株価、ざっくりした割当先のイメージのみ決めた状態で行われることが多いですが、ある起業家とお仕事をしていて、コンセプトをかためて資本政策を設計するといいなあと思いましたよ。経営者の考え方が伝わりやすい(だろうな)とか、どんな会社になっていくのかわかりやすいとか。

考え方としては以下。


1) 会社を誰のものととらえるか
 みんなのもの/自分と仲間のもの/自分のもの

2) その株主構成にすることによってどういう効果を期待するか

3) 株主はどういう人が望ましいと考えるか
 自分/自分と仲間/家族・友人/事業に協力してくれる人/共感してくれる人なら誰でも

4) どういう配分が望ましいと考えるか

5) それはなぜか

ところでVC時代、おかしいなあと思っていたことの1つは「上場時もできるだけ創業者の持ち株比率が50%以上あるのが望ましい」とされていたことです。公開企業になるということの本質論から考えるとかなりおかしいのですが、その方が株価がつきやすいということで、、

日本は直接金融のしくみが未成熟だなあと感じる瞬間でした。

ファイナンスとはHowである

2009 年 1 月 21 日 水曜日

たまにはファイナンスの本も読みますよ。
ファイナンスとはHowである、と思いますよ。

・What=夢、やりたいこと   ・・・ 一番大事
・How=どう実現するか(=稼ぐか) ・・・ 二番目に大事

‐小松伸多佳『成功するならリスクをとれ!

面白くてすいすい読めました。
Howの作り方のフレームワークがすっと頭に入ってきます。

本書のコンセプトである「ビジネスモデル=リスクのとり方」に沿って色んなお話が展開されていきます。

旅行業もエステも英会話学校も同じビジネスだ、なんて言われるとロマンも何もない感じがしますが、ビジネスモデルは一緒です。肉付きは違えど骨組みは一緒。

財務きらい、という起業家の方におすすめ。

‐西原理恵子『この世でいちばん大事な「カネ」の話

作者の生い立ち、やってきたことについて「カネ」を通して書かれた本です。

「どうしたら夢が叶うか」って考えると、全部あきらめてしまいそうになる。「どうしたらそれで稼げるか」って考えれば、必ず、次の一手が見えてくる。

学生時代に「絵で毎月30万円稼ぐ」という目標を設定して、それに対して売れるものをつくっていった過程がさすがです。

‐坂本桂一『頭のいい人が儲からない理由

起業家ですが、Whatはさておき徹底的にHowを考え抜き、やりぬいたという人です。学生ながら借金を背負った時に仕方なくちり紙交換をやっていて、Howを発見した話などさすが。

というわけでファイナンスの本は一冊しかなかったですが、コンセプトは一緒ということで。

ベンチャーキャピタルの人

2008 年 12 月 10 日 水曜日

仕事柄、ベンチャーキャピタルの人とよくお会いします。

ベンチャーキャピタル業界とは不思議な業界で、会社内でのつながりよりも業界内での横のつながりをとても大事にします。理由は、未公開企業への投資業を行うにはネットワークが大きな価値を持つため。ネットワーク内でささやかれる情報は投資判断にとても重要ですし、そもそも投資案件の情報は人づてでまわってくるものです。

というわけで、前職の時も色んな会社のベンチャーキャピタリストにお会いしました。

ベンチャー企業の人のベンチャーキャピタルへのイメージとしては、「乗っ取る」「目先の利益しか考えてない」みたいなネガティブなイメージが強いように思いますが、キャピタリスト個人個人はそんな攻撃的な人は多くなく、むしろ「ベンチャーを育てたい」みたいな志を持って仕事をしている人が多いなあ、と思います。(少なくとも私がお会いしている限りでは。)

ベンチャーキャピタル業は金融業の中ではマイナーなので、逆にその仕事そのものをやりたくて就いてる人が多いのかもしれません。

とはいえ今の状況ではキャピタリストとしては投資したくてもできないということが多々あるようで、ジレンマを感じられる方もたくさんいらっしゃるみたいです。

こんな市場環境だとお財布の紐がしまりがちですし、ひところのITブームみたいなビッグウェーブもこのところ起こらないので難しい状況ではあると思います。ただ、世の中には必要な仕組みですし、今やめてしまうと起業家自体生まれにくくなって業界全体が縮んでしまうので、こんな時こそ踏ん張って投資を続けて欲しいなと思う次第です。

お金の値段

2008 年 11 月 10 日 月曜日

週末は財務について勉強しなおしてました。(財務脳強化)

改めて思ったのは、お金にも値段があるなあ、ということ。
1億円は1億円でも、「どういう経路でやってきたお金か」によりかかるコストが違うなあ、ということです。

ベンチャーで財務のことを気にしすぎるのはよくないと個人的には思っているのですが、お金の値段については脳の片隅に置いておかなければ、と思いました。

というわけで、利益を出す以外の方法でお金を調達する手段とメリット・デメリットを知っている限りまとめてみました。特に借り入れや助成金は細かいことは知らないので、これから調べていこうと思います。

※ ベンチャー企業の資金調達 2008/11/10バージョン(クリックすると大きくなります。)

  追記:「5年で10倍」は低く見積もりすぎかもしれないなあ、と。。

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