2008 年 10 月 のアーカイブ

なんで個人の時代なのか

2008 年 10 月 31 日 金曜日

よく、「これからは個人の時代」ということが言われますが、それって何でなのかなということを改めて考えてみました。

需要と供給という側面から。

◇ 需要の変化

- モノの生産力が一定レベルを超えたので、人の頭の中身そのもの(知恵・情報など)の価値が増大。情報化社会ですね。

- モノの生産力と関連して、個人レベルでも企業レベルでもニーズが多様化し、カスタマイズが求められるようになったので個人や小さな組織で柔軟に対応したほうがよいケースが増えてきた。

※ 今の仕事の今のやり方はまさに人員拡大がかなり難しいのですが、対象がベンチャー企業さんだけに「マーケティングと従業員の教育」とか、手の届かないところに柔軟に対応してほしいというニーズに応え易いです。

◇ 供給側(働く個人)の変化

- 物質的欲求から精神的欲求へのシフト

ある程度経済的に満たされているので、待遇よりも「自由に働きたい」とか「自己実現」といったような精神的な欲求を満たしたいという人が増えているのではと。

◇ その他

- 仕組みの整備(Web)
Webが個人をEmpowerするとはこういうことかと、毎瞬認識しております。
情報発信力然り。コスト面然り。

フィット感の大事さ。

2008 年 10 月 30 日 木曜日

自営業を開始してから日々色んな方にお会いするのですが、今の働き方や仕事内容について「山口さんに合ってますねぇ。」と言われます。

はい。抜群のフィット感です。

日々満員電車に揺られて決められた時間に出勤していた頃が遥か彼方の夢のようです。会社員時代もそれなりに「合った」職場を選んでいたし楽しく仕事をしていたのですが、今となると無理をしていたのだろうなあと思います。

みんながみんな独立すればいい、とは思わないですが、自分の資質に合った仕事内容と働き方を選択することは、個人の可能性を最大限に発揮するためにも、幸せ感という面でも大事なことだなと切に思います。

こういったことは人に言われてわかるものでもないので、たくさんのトライ&エラーを繰り返しながら掴んでいくものなのだろうなと。そして、「人の話を聞きすぎない」ことだなと。

そんな風に思います。

★参考★

半径数メートルの視線

2008 年 10 月 29 日 水曜日

昨夜、知人の主催する勉強会に参加してきました。
参加者は起業家、エンジニア、デザイナー、本の人、金融の人など多彩。

テーマは「大恐慌ってどうよ」で、いつ景気が底を打つのかとか、これからいけるビジネスは何かとか、そんなことを2時間くらい朝まで生テレビ風に話してました。

とても濃い時間を過ごせて、気づきを得たとか、情報として勉強になったとか、色々よかったなあと思うことはあるのですが、何よりもこうやって時代の皮膚感覚を同世代の人たちと共有できるのは良いなあと思ったのでした。

主催者の方には感謝感謝。

で、帰りの電車の中で思ったこと。こうやって時代の流れを吸い込んでおくことは「新しく始める何か」のための畑をつくるようなものだなあと。そして、実際に「何かを始める」トリガーになるのは、やっぱり主観的なモチベーションだなあ、ということでした。

「これからどんなビジネスがくるか」を話していたときに、こういう分野にお金が流れている、こういう分野は実はすごく儲かる、とか色々な話が出てきました。ただ、「それを自分がやるか」と考えると、やっぱり客観的にみている”だけ”ではすごくリスクが多く感じてしまうのですよね。

色んなリスクがある中で「これは絶対面白い」とか「絶対やりたい!」と思えるモチベーションて、きわめてミクロな、自分の経験・見聞きしたことなど、半径数メートルを見る視線の中から湧いてくるなあと思いました。

ララマルも時々空中から世の中を眺めつつ、普段は半径数メートルを目を皿のようにして見つめて参りたいと思います。

学生にWebの会社への就職をおすすめする5つの理由

2008 年 10 月 28 日 火曜日

先日、学生のころ関わっていた金融勉強会の閉会式に行ってきました。

こんな時期でも金融の世界を目指す人はえらいなあ、などと思いながら学生さんのプレゼンを聞いていました。

この勉強会は年に1回開催されているので、毎年相当数の学生と話をする機会があります。就職活動を控えた学生もたくさんいるので、今までそんな相談を受けることも多々ありました。みんな、この選択が一生を決めると言わんばかりに真剣です。

そんな学生の皆さんに、Webの会社をおすすめする5つの理由。

1) ちょっとがんばれば何かの分野で第一人者になれる

金融業界で何かの第一人者になるよりずっと簡単です。そういえば上記金融勉強会の参加者だった人が共著で本を出してました。

2) 会社を超えたネットワークをつくりやすい

人と知り合う機会がそこかしこに用意されていて、会社どうしの垣根が低い雰囲気があるので、仕事面でも精神的にも会社から自立して働くことができます。

3) 起業・独立しやすい

・ 1と関連して、若くして起業しやすいです。

・ 特にエンジニアで独立してる人はとても多いです。

・ 起業や独立のノウハウが蓄積されているとか、助け合いの仕組みができていて、環境的にも起業や独立をしやすいのかなと思います。

4) 国境を越えやすい

・ 職種的特徴 特にエンジニアは外国人が多いです。

・ ベンチャーでも海外展開している会社は多いです。昔勤めていたガイアックスは一時期20カ国に展開してました。(それはやりすぎですが。)

・ そもそもWebってそういうものです。

5) いい人が多い

オープンソースのように「タダでノウハウを公開するのはかっこいい」とされているくらい、いい人が多いです。

会社を選ぶポイントとしては

・ 面白い/ユーザーに支持されるサービスをつくっている

・ 大きすぎない 100人くらいが一つのラインでしょうか(主観) 大きくても中でミッションがわかれていて、かたまりで仕事ができる仕組みであれば面白いと思います。

・ 経営者やその会社の人が言っていることが面白いと思える

というところかなと思います。


ではでは

イーラーニングブーム?

2008 年 10 月 27 日 月曜日

イーラーニングブームなのでしょうか。

最近お仕事を頂いたりご相談を頂く会社の中で、教育がらみのサービスを提供されていたり、Webを使った教育を行うプロジェクトに参加されている会社がとても多いです。

「Webを使って教育をする」というコンセプトは昔から言われてきたことですが、ここへきて盛り上がりつつあるのかなあと。iKnowが流行り始めたのも昨年くらいからですね。

これはどういうことなのかなあ、と考えてみました。

一番大きいのは、「Webってこんなことができるんだ」という基本的な概念が一定量の人たちに広まったからかなあと思います。

技術的な理解が進めば、自然にその上にどんなサービスを載せるか、それをどんなインターフェースで実現するかを考える人が増えてきます。

教育に関しては、価格よりも質が重要になるため、「どういう教育をするべきか」というビジョンを持っているとか、「どういう教育が求められているか」というニーズを理解していることが必要です。

技術を理解する人の裾野が広がったことで、こういう「Webではない別の何かの分野」に詳しい人が、サービスの作り手として参加するようになったのではないかなあと思います。

今までは、「ブックマーク」や「ブログ」などWeb上での行動に基づいてつくられたサービスが多かったように思いますが、これからは教育に限らず、「ファッション」や「アウトドア」など、分野に特化したサービスがたくさん出てくるのではないでしょうか。

※個人的に愛用しているのは

・iKnow 最近また英語の勉強をしっかり始めようと思っているので。

・湘南人 鎌倉行くときに。

などなど。

ワールドワイド・オフィス

2008 年 10 月 25 日 土曜日

その人はアメリカ・欧州向けに展開するMMOゲームの創業者かつクリエイティブ・ディレクターとのことでした。

で。

「僕は日本に住んでいて、家で仕事をしているんだ。朝起きて、子供と遊んで、仕事して、ランチは家族と食べて、また少し仕事して子供と遊ぶ。殆ど家にいて、電車にもあまり乗らないよ。」

いいですなあ。

「本社はシンガポールにあるけど、年に2回くらいしか行かない。」

ほほう。

「会社の人、みんな家で仕事してる。」

みんな、ですか。

「フィリピンとかアメリカとかみんな色んなところに住んでるんだけど、みんな家で仕事してるよ。」

なんと。

エンジニアとかデザイナーとかの技術職だったら可能なのでしょうか。
小さな所帯で、専門に分かれた仕事をしていればうまくまわるのかもしれないですね。

オフィスに毎朝行くのも色んな観点から結構なコストですし、特に小さい子供がいる人にとっては家で仕事ができたほうがいいでしょうね。

というわけで、こんな働き方っていいなあと思ったのでした。

 

習慣を伝える。

2008 年 10 月 24 日 金曜日

ある仕事をお手伝いしていて気づいたことです。

新規顧客獲得数 
   = 市場規模 * サービスの選択率
   = (ニーズのある人の数 * 習慣の認知率) * サービスの選択率

どこがネックになってるのか見極めないといけないなあ、と。

・ニーズのある人の数 → 顧客単価を上げるためのマーケティング
                 or 運営コストを下げる必要

・サービスの選択率 →    クチコミ率 + 非クチコミ率 にわけられる
 クチコミが極端に少ない場合はサービスに問題があるかもしれません。
 非クチコミが少ない場合は、広告の方法や、同業他社よりも魅力的なサービスの提供、などが必要かもしれません。

で、ベンチャーの場合問題になるのが「習慣の認知率」です。
市場にないものを売ることが多いからです。

市場規模は確実にあることがわかっていて、かつ既存顧客の満足度も高い場合、「こんな風にするという習慣が定着していない」ことがポイントとなっている可能性が高いです。

この啓蒙期間をどれだけ短く出来るかが売上の伸びに影響するのだろうなあ、と。

考えてみれば当たり前の事ですが、フレームワーク化できてより納得しました。

こんな時代だから伸びるビジネス(3)

2008 年 10 月 23 日 木曜日

安全な”ワケあり”生鮮品をぐるなびがネットで安値販売

これ、いいですね。
リリースされたら使ってみたいな。

以前カンブリア宮殿で、生活倉庫という会社が”ワケあり”野菜を店舗の一部で売る試みをされてましたが、ネットだとより便利ですね。

「廃棄物を有効活用」系は伸びるだろうなあと思います。

・ 余りものなので仕入れが安い
・ 品質は問題ない
・ エンドユーザーとしても安く買えてうれしい
 

さらに別の付加価値をつければ安くない値段でも売れますね。

カナダの小さな会社が廃棄本を利用してこんなモノを売っています。

・ booxboxcompany.com

知人に実物を見せてもらったことがありますが、物語性あふれていてとても素敵でした。ネットで買えるのでプレゼントにオススメです。

囲い込みは弱者の戦略である

2008 年 10 月 22 日 水曜日

昨日はある大企業の方にお話を伺う機会がありました。

ある産業のメインプレーヤーの中の一社で、普通に海外でも名前が知られている、、という、なかなか普段お会いすることのないタイプの会社の方です。

その方がおっしゃっていた中で印象的だったのが

「囲い込みは弱者の戦略ですよ。」

という言葉でした。

まあなんとナチュラルな。
「売れる」ものを作っていれば囲い込まない方が利益が広がるのは当然のことです。

某人気サービスを運営するCさんとの会話の件でも思ったのですが、お客さんに支持されるものをつくっている会社の人は思考がオーソドックスですね。

しかも今は情報の獲得コストがとてもさがって「誰かが一人勝ち」することが昔よりも難しくなったので、いっそう囲い込みは不利です。

改めて、自分もオープンであろう!と思ったのでした。

日本のロングテールは非常に大きい

2008 年 10 月 21 日 火曜日

マーケティングのお仕事を頂いており、事前に本やネットで情報収集の毎日です。

その一貫で、話題の湯川鶴章さんの『次世代マーケティングプラットフォーム』を読みました。

趣旨はこちらのブログでとてもコンパクトにまとめられているのでご覧いただければと思います。

Media51:次世代マーケティングプラットフォーム

で、趣旨とはずれるのですが、インタビューの中でAdMobの方がおっしゃっていたことが印象に残りました。

日本のロングテールは非常に大きい。外国では何百サイトのところが、日本では何千、何万ものロングテールサイトがある。
(湯川鶴章『次世代マーケティングプラットフォーム』p.156)

確かに、細かく色々なバリエーションをつくるのが好きな人が多い国だなあ、と思います。コンビニのガムの棚などが良い例です。

『人生讃歌』
という本の中で、美輪明宏さんと齋藤孝さんがこのようにおっしゃっていたのを思い出しました。

多種多様が日本文化の特徴-美輪
日本の文化の特徴は、何でも「多種多様にしていく」という癖があるんです。(中略)食べ物もそう。(中略)麺類だけでもすごい種類だし、ご飯類も、洋食・和食・中華料理と世界中の食べ物が何でもある。(美輪明宏、齋藤孝『人生讃歌』p.116~117)

細かい差別化は日本人の得意技-齋藤
日本人というのは、ほんとうに細かくいろいろといじくっていく。
(中略)テレビを見ていると、たとえばラーメンだけの特集番組を延々とやっている。(中略)これほどラーメンにこだわっているというのは、外国の人が見れば、「クレイジー」だと思うでしょうね。(同p.118~p.119)


こういったことはすぐに具体的な打ち手として活用できるわけではないのですが、コンテキストとして理解しておく(馴染んでおくといったほうがいいかもしれません)必要があるなあ、と思いました。